演劇やダンスといった舞台表現をもっと身近に!新潟の魅力を発見したい!人や場所や表現をつなげたい!構成メンバーは新潟市内で活動する舞台人です。 「水と土の芸術祭2012」市民プロジェクトをきっかけに設立。2015年4月「新潟古町えんとつシアター」をオープン。
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    『手塚監督とオレたち』を観てきました
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      月曜担当の後藤です。
      先月の23日にシネ・ウインドにて『手塚監督とオレたち』を観てきました。
      お世話になっている新潟大学映画倶楽部の千葉くんのお誘いを受け、恥ずかしながら初めてシネ・ウインドで映画を観ました。

      りゅーとぴあで15時に観劇してから15時半にシネウインドに到着して映画を観るという強硬スケジュール。
      できるかどうか不安でしたが、なんとか上映時間に間に合いました。

      僕の席の右隣になんと手塚眞監督が座られ、手塚監督の右隣にご存知篠田市長が座りました。そしてなんとあの千尋ブルースが左隣に!
      後ろには人狼でお世話になっている岩切さんご夫妻が!
      やめてくれ!そんなに俺の周りに鎮座されると緊張するじゃないか!

      さて、観劇ラッシュの第二弾となった『手塚監督とオレたち』。
      阿賀町を舞台にした映画倶楽部さんの作品、『ラッキーパーソン』と『ひとりぼっちの夏休み』を観賞。
      どちらも映画として完成度が高い。
      『ラッキーパーソン』はギャグを売りにし、『ひとりぼっちの夏休み』は人間ドラマを描いているが、どちらの作品も阿賀町のメリットを活かそうと心がけているのが好感。
      手塚監督も、僕の学生時代の頃に比べるとセンスがあると言っていた。

      次に手塚監督の作品、『はまぐり』と『奥阿賀』を観賞。
      何を隠そう『はまぐり』は手塚監督が大学時代に撮った超貴重な作品。
      内容があまりにも攻めていて、観終わってからしばし困惑した。
      いやいや、監督。監督の学生時代のセンスもただ者ではないですよ。

      僕の解釈だと、大学時代に作られた映画ということもあって、恐らく卒業してから社会に出ることへの不安をテーマに据えていると考えている。
      そういう意味では、今観てもまったく時代遅れではなく、むしろ今に合っている作品だと感じた。

      『奥阿賀』は阿賀町の自然を最大限に映し、神秘性を持たせていた。
      「奥へ、奥へ」というナレーションが入るのだが、この作品は本当に、阿賀に捧げる奥深い供物のように作られていた。

      いずれの作品もじっくり観られてとても満足した。
      次にシネウインドを訪れる際は、『野生のなまはげ』を観ると決めている。

      Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) | -
      『遠野物語 奇ッ怪其ノ参』を観てきました
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        月曜担当の後藤です。
        勤労感謝の日にりゅーとぴあにて『遠野物語 奇ッ怪其ノ参』を観てきました。
        当日券の観劇しづらい席と聞いていたのですが、意外と前列のいい感じの所に座れてラッキーでした。

        この感想文は多くの批評とネタバレを含みます。
        それでもいいという方だけ読んでください。

        勤労感謝の日は僕にとって観劇ラッシュの日だった。
        その第一弾がこの『遠野物語 奇ッ怪其ノ参』。
        内容は、標準語しか許されない世界で方言を使った伝記を書いた作家が逮捕され、取り調べを受けるというもの。

        作品としてとてもわかりやすく見やすかった。
        地方に伝わる昔話や伝説、失われつつある風習の持つうすら寒い恐怖。
        役者の話を聞いている時はゾクゾクしたものだ。
        話の終わり方も好みだった。

        欲を言えば、方言がいけないのか、不可思議なことをさも事実であるかのように書くのがいけないのか、話が進むにつれて何が障害となっているかが曖昧になってしまったのが残念だった。

        御用学者さんがとてもいい演技をしていた。
        声がフットボールアワーの後藤に似ていた。
        彼が最後に幽霊を見ることができたシーンはぐっと来た。
        信じなければ幽霊は見えないと舞台の中で言っていたので、オカルトは全て科学で説明ができると言っておきながら見えていたということは、少なからず彼も霊的な存在を信じているのだと思った。
        あの最後があってあの決断。
        想像の余地を残す締めが良かった。
        Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) | -
        『演劇大学inやまがた』に参加してきました
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          月曜担当の後藤です。
          11月後半に山形で行われた演劇大学に参加してきましたので、感想を書きます。

          @nDANTE主催石川をはじめ、山形で活動されている劇団のらの吹雪ビュンさん、えんとつ王で共演した女優千葉あさみ氏、他にも大勢の関係者、お世話になっている方が総力を上げて実行されたイベント、『演劇大学inやまがた』。

          当然の参加をするも、二日目夜の飲み会からの参加になり、あまり深くは関われなかった。
          とはいえ、あの流山児祥先生による戯曲を読むワークショップに参加できたのは得難い体験だった。
          純粋に僕が演劇を学ぶために使った時間は、このワークショップと間くらいだろう。

          全員で輪になって椅子に座り、時には台本を回し読み、時には歌を歌い、時には流山児先生のお話を聞く。
          それは、日本の演劇の変遷の話でもあり、暴力沙汰の話でもあったりする。
          当時はそれが当たり前だったと言われても想像がつかない。
          僕は演劇をやっていて一升瓶で人の頭を殴ったことなんてないからだ。
          でもその時は、それくらいのことは演劇の場では有り得ることだったのだろう。

          演劇に必要なのは想像力だと僕は思っている。
          しかし流山児先生の話自体は本当に体験したリアリティに基づいている部分も多い。
          リアリティがないと作品に命が宿らない。
          少しでもそれをわかってもらい、台本を通じてその時代に生きた脚本家の命題に気付いて欲しかったのではないか。
          全ては受講者に戯曲を読む魅力を知ってもらうための計らいだったのではないか、と僕は考えている。

          自分で受講したのはここまでで、後は子供の演劇体験ワークショップを見学したり、成果発表を見たり、打ち上げに行ったりで普通に楽しんで新潟に帰って来た。
          帰ってからも別の日に新潟の参加者が揃い、ドクター可児でお疲れ様会を開き、うまいビールを飲んだ。
          僕も三日間の戯曲作り体験講座は受けたかったが、日程の都合上どうしてもできず、苦い思いをした。
          機会があれば来年の『演劇inやまがた』で挑戦したい。

          吹雪ビュンさんがTwitterで今回の演劇大学は成功したとつぶやいていた。
          僕もそう思う。
          次があれば挑戦したいと思わされたことが何よりの証拠だ。
          同じワークショップを受講したAccendereの南氏も、Twitterで早く稽古がしたいとつぶやいていた。
          多分僕と同じように影響されたのだろう。
          他にも大勢の参加者が影響を受けて帰ったに違いない。
          次の開催まで持続的にその影響を維持するかしないかで、山形の演劇は変わることだろう。
          次回が楽しみだ。
          また参加したい。
          Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 22:19 | comments(0) | trackbacks(0) | -
          『曼珠沙華ー越後瞽女がゆくー』の小屋つきをしてきました
          0
            月曜担当の後藤です。
            貯まっている感想がまだまだありますので、駄文にして書き出します。
            11月の初めにKURITAカンパニーさんの『曼珠沙華ー越後瞽女がゆくー』の小屋つきをしてきた際、例によって運良く観させていただけたので感想を書きます。

            この感想文は多くのネタバレと批評を含みます。
            それでもいいという方だけ読んでください。

            えんとつシアターでいつも公演をしてくださるKURITAカンパニーさんの作品の中でも今回は一際空間を活かした舞台だった。
            空気を一変させるとはあの事だ。
            新潟の地下劇場が、高田の町になり、長野の山中になり、雪が降り、時代が流れた。
            あたかもその情景が浮かぶ、自然を意識した作品だった。

            栗田さん、荒井さんは言わずもがな素晴らしい演技。
            観ていて安心する。
            最終日の荒井さんのダンスが観られなかったのは残念だった。
            荒井さんが結婚する所は、通り一人男性役者があの中にいるわけだと納得した。

            そして瞽女歌である。
            歌がいい。
            この芝居は歌が何よりもいい。
            瞽女役の皆さんは本当に目をつぶってあの演技をやったのだから脱帽する。
            素晴らしかった。

            願わくば上越の高田や長野で再演してほしい。
            きっと新潟市の観客もリピーターになり、観に行くだろう。
            自然への敬意とリアリティに溢れる、そんな作品だった。
            Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 12:44 | comments(0) | trackbacks(0) | -
            『鼻と小箱』、終演しました。
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              月曜担当の後藤です。
              まだまだあるよ。貯まっている感想が。
              プロジェクトB@ZANTOさんの『鼻と小箱』に出演してきました。
              まだ終わってから二週間しか経っていないのが驚き。
              観に来てくださった皆さん、ありがとうございました。

              この公演に参加しようと思ったきっかけは、お世話になっている方が何人か所属している劇団だったのと、多分僕以外誰もオッケーしないだろうという役のオファーをいただいたからです。
              コント公演だと聞いていた僕は、まるで所属劇団のコントに出るようなノリでオッケーしたのでした。

              コント自体の内容は頭の悪い人たちの即断即決なので、@nDANTEのノリは大いに役に立ちました。
              ただ何よりも収穫だったのは、久保さんの演出を受けてからの月潟稽古場出演という、初めての試みの連鎖でした。

              久保演出はとても分かりやすく、どちらかと言うと結果を提示してくれるリザルト型の演出だったのですが、一ヶ月という短い稽古期間の都合上わざとそうしたのかもしれないなと思っています。
              伝えてくださることに共感できるので、「十分面白いです」という言葉が久保さんの口から出た時は安心して芝居ができました。

              一緒に共演した市井さんとほーけんにも感謝。
              二人とも、ようやる。
              時に荒削りで不器用だけど、どちらも芯がある共演者だったので、こっちとしても助かりました。

              守岡さんもお疲れ様でした。
              オファーありがとうございました。
              音響初で、こんなにきっかけの多い作品のオペになってしまったのに、編集してMADみたいな音源を作って来た時はぐっと来ました。

              他にも色んな方に助けられて終演できたし、月潟稽古場初出演を叶えていただいた素晴らしいコント公演だったと思います。
              ありがとうございました。
              拙いですが、これを僕なりの『鼻と小箱』の締めの文章にするとします。

              Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0) | -
              映画『何者』を観てきました
              0
                月曜担当の後藤です。
                貯まっている感想文を放出する時が来ました。
                朝井リョウさんの小説が原作の映画『何者』を観てきたので、感想を書きます。
                これも観たのは大分前なので、書きたかったことがほぼ記憶から消え失せてはいるんですが、残っている思いだけでも文字にします。

                この感想文は多くのネタバレと批評を含みます。
                それでもいいという方だけ読んでください。

                この映画を観て、これだけは本当に納得できないと思った点がひとつある。
                佐藤健演じる主人公「二宮拓人」が、東京で演劇一本で食っていくと決めた友達「ギンジ」に送ったLINEの文面。
                内容は、結果も出てないうちから御大層な途中経過ばかりブログに上げるな、痛々しいアピールをするのはやめて現実を見ろ、というものだった。

                大学の演劇部員同士だった拓人とギンジは就職活動が本格化する時期に袂を分かつことになる。
                拓人は就職活動を始め、ギンジは自分の劇団を立ち上げプロとして活動するようになった。
                一ヶ月に一回公演を上演するという凄まじい活動とは裏腹に、舞台の評価は散々なものだった。
                それでもキラキラした言葉をブログに並べ、公演活動のアピールをし続けるギンジを見かねて、拓人はギンジにLINEを送るのだが、恐らくこれは拓人自身に向けたメッセージでもあったと思う。

                ただ、本題はそんな事ではない。
                僕が言いたいのは、別に途中経過をアピールしたっていいじゃないか、ということだ。

                ギンジほどではなくても演劇をやっている方々は特に考えていると思うが、途中経過のアピールは宣伝でもあるし、その活動団体の紹介でもある。
                公演があれば、稽古風景やその後の一緒にご飯を食べている所、作業風景、作品・役者紹介等、あらゆる要素を何も知らない人に知ってもらうために放出しなければならない。
                そうしないとお客さんが来ない。
                その団体が何をしているのかわからない。
                それこそ何者なのか伝わらない。

                これは就職活動にも当てはまる。
                自分が普段何をしているか。
                何を大切に思っているか。
                その会社を選んだ理由はどんな影響をいつどこで受けたからなのか。
                過去通っていた学校はどこか。
                その学校で何をどう学んでどんな成果を残したか。
                夢は何か。
                会社でそれをどう実現するか。

                就職活動をしている拓人ならそれくらいわかりそうなものを、痛いから結果が出ないうちはやるな、と言うのはあまりにも想像力が無さすぎる。
                演劇をやっていた人間の言う言葉ではない。
                途中経過をアピールしないということは、極端な話、「公演します!皆さんぜひ来て下さい」と「終演しました!ありがとうございました」しか言うなと言っているようなものだ。
                それに何の意味があるのか。

                映画『何者』を観て、僕はその違和感だらけでずれまくりの拓人の考えに対する反発を強く思った。
                あとはもう時間のせいで忘れてしまったが、有村架純かわいい、と思った気もする。
                有村架純の演技もちゃんと観たのは初めてだったし。
                あと菅田将暉は才能の塊。
                歌うますぎ。
                以上。
                Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 14:05 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                BeSeTo演劇祭の感想
                0
                  月曜担当の後藤です。
                  今さらだけど、りゅーとぴあの『BeSeTo演劇祭』についての感想を書きます。
                  と言うか、BeSeToに限らず最近書きたくても中々書けないで貯まっている感想がまだいくつかあるんですけどね。
                  例によって、多くのネタバレや批評を含むので、それでもいいという方だけ読んでください。

                  観に行った人はわかると思うが、この演劇祭は日本、中国、韓国の演劇をお手頃価格で網羅することができる非常に希な企画だ。
                  僕はスケジュールの都合上、あまり観ることができなかったのだが、それでも海外の舞台を2500円でハシゴして観られるのは相当安い。
                  言葉がわからなくても、字幕がモニターに映るので置き去りにされることはなく、まるで洋画を字幕付きで観ているような感覚になる。

                  出演者も外国人ではあるが、やはり「役者」。
                  笑いを欲しがったり、アドリブをしたり、お茶目でユーモアがある反面、張り詰めた演技や、両国間に確実に横たわる「違い」を表現するところは、滴る汗の一滴にも神経を使っているのがわかる。
                  なんのことはない。土俵が違っても、同じ演劇人なのだ。彼らのパフォーマンスをあれだけ近くで観られただけでも収穫だった。思想、観念、国柄、歴史。色んな発見があったし、良い意味で打ちひしがれた。

                  またの機会があれば、今度は上演される全公演を制覇してみたい。
                  また観たい。
                  そしてその時は、演劇関係者のみならず、いわゆるプレイヤー側の方々はもちろん観たほうが良いし、普段演劇に触れない方でも、観ればきっと異国のメッセージを心で受け止めるはずだ。
                  どんな人がいるかもわからない場所で、あれだけの芝居をやってのけたBeSeTo関係者の皆さんに、改めて感謝。
                  Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 21:23 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                  『カラクリヌード新潟組公演』の小屋付きをしてきました
                  0
                    月曜担当の後藤です。
                    遅ればせながら、カラクリヌード新潟組公演の小屋付きをした時、運良く観劇もさせていただくことができましたので、感想を書きます。

                    この感想文は多くの批評とネタバレを含みます。
                    それでもいいという方だけ読んでください。

                    えんとつシアターでハムプロさんの、要するに本家の上演映像を試写会で初めて観たとき、ハムプロさんの作品で一番好きだと感じたのがこの『カラクリヌード』。

                    新潟組公演はその原作へのリスペクトと役者の気持ちの入った演技がとても良かった。
                    舞台作品のみならず、原作がある作品というのはどうしても原作への敬意がわかる形でないと物足りないと感じてしまうのだが、この公演は申し分なかった。

                    役者の演技は良い意味でも悪い意味でも気になる所が多く、なんだかでこぼこしていたが、本人達が全力でやっているのが観ていて伝わったし、やれることを素直にやろうとしていた。
                    この気持ちの出し方は美しいし、下手にかっこよくやろうとしていないのがグッと来た。
                    もはやここまでくると何もいらない、十分とさえ、その時は思えた。

                    総じて観応えのある舞台作品なのだが、リコ役のほのかにも言ったがやっぱりパワーが足りない。
                    多分本人達も自覚しているし、演出をはじめ裏方組も思うところあったのではなかろうか。
                    くどいが役者は十分に演じきっている。
                    演出も原作と惜しみなく向き合っている。
                    やれることはやりきっているはずだ。

                    思うに、もう少し時間が必要だった。
                    単純にリミットが早すぎた。
                    もっと時間さえあれば、足りないパワーをトレーニングして付けることができた。
                    それは、気持ちの出せる量をコントロールすることであり、技術力でもある。
                    本番を意識することで、稽古中のように声が響かないえんとつシアターで、声を枯らしたりすることもなかったし、声や動きを合わせるシーンもさらに良くなっただろう。
                    原作と向き合うことに手一杯で、演出と役者の向き合う時間が足りなかったためのパワー不足だった気がする。
                    誤解してほしくないのは、演出と役者が向き合っていないと言っているわけではない。
                    本番中に必要十分なパワーを得るためには、まだまだ時間を積み立てしておいたほうが良かった。

                    個人的に、一番いい演技をしていたと思うのはナラカスミさん。
                    幸せの呪いのシーン。母の子に対する思い。この役者さんを知る機会がこの舞台で良かった。

                    えんとつ村で一緒に運営をしたほのかの演技も美しかった。
                    「動き」ではなく、その役の「行動」になっていた。
                    リコも微笑んでいるだろう。

                    最後にゼロスケの落語機能について。
                    僕はあれを12000メートル落下の伏線と考えていて、オチをつけて笑わせる=リコに笑ってもらうためにオチた、と解釈している。
                    多分正解はないと思うのだが、この辺の解釈も演劇の楽しみとして僕は受け止めている。
                    思い込みの屁理屈かもしれないが。
                    Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 12:57 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                    『君の名は。』を観てきました
                    0

                      月曜担当の後藤です。
                      約一週間前に新海誠監督の映画『君の名は。』を観てきました。
                      もはや説明不要の作品ですが、あの『シン・ゴジラ』の興業収入を抜いたというニュースを聞いてからというもの、『シン・ゴジラ』こそ今年ナンバー1だと思っていた僕は半信半疑で映画館へ向かいました。
                      評判は評判。どんな作品なのかこの目で確かめてやる、と。

                      この感想文は多くの批評とネタバレを含みます。
                      それでもいいという方だけ読んでください。

                      正直、この映画に関しては『シン・ゴジラ』の予告でしか知る機会がなく、主人公の人格が入れ替わって、なんか人が大勢死ぬかもしれない事件が終盤で発生するんだけど、入れ替わりによってうまくそいつを解決してハッピーエンドなんだろう、と漠然と思っていた。
                      そもそも人格の入れ替わり自体、散々使われてきた設定なだけに、「大体予想がつくな」と高を括っていた僕はふんぞり返って席に着いた。

                      しかし、上演が始まってすぐに僕は作品に引き込まれる。
                      まずオープニングがあるではないか!
                      アニメ作品だから当たり前かもしれないが、僕はオープニングのあるアニメ映画をあまり観た記憶がない。
                      それがまた、RADWIMPSの曲と共に小気味良くシーンが移り変わり、情報が、伏線が、テンポ良く紹介されていくではないか!
                      序盤のここで僕のこの作品を観る姿勢は変わった。
                      「あ、これいいやつだ」と気づかされたのだ。

                      主人公は二人。前半は、この二人が不定期に起こる人格の入れ替わりに戸惑いながらも、なんとか互いの生活を成り立たせるというものになっている。
                      「糸守町」という田舎町で神社の巫をしている高校生、宮水三葉。
                      この子の家族構成がまた特殊で、父親が町長、母親は既に他界、そして神社の現役当主の祖母が母親代わりとなって、三葉と、妹の四葉を育ててきたのだそうだ。
                      もう一人は東京で暮らす高校生、立花瀧。
                      二人とも愛すべき性格をしているだけに、成り立っているのか崩れているのかよくわからない入れ替わり生活を送ることになる。

                      本題はここからだ。
                      ティアマト彗星の地球接近。
                      人格の入れ替わりが設定の作品は大体上記のような感じになる。
                      しかし、この映画の最初に観るシーンは、彗星が割れ、二つに別れた一方が地球に落ちてくるところなのだ。
                      そして、その別れた彗星の破片が落ちてくる場所こそ、宮水三葉の住む「糸守町」なのだ。
                      さらに彗星衝突事件は三年前(だったと思う)に起こった災害で、当然三葉も事件現場にいたため既に死んでおり、瀧くんは三年という時空を越えて、死ぬ前の三葉と入れ替わっていたことを知る。

                      なんだ、この展開は・・・。
                      呆気に取られている脳裏では、『シン・ゴジラ』を観た時の予告映像が思い返されていた。
                      「このままだと皆死ぬ」、と三葉が同級生に打ち明けるシーンが確かにあった。
                      実際、その時は入れ替わっていて、瀧くんが三葉の人格になっていたわけだが。

                      結論から言うと彗星からの避難はこれによって成功する。
                      その過程がまたドラマチックで、住民全員を避難させるためにはどうしても父親である町長の力が必要になるのだが、瀧くんの入れ替わった状態の三葉が説得しても全く話を聞いてもらえず、それどころか正体を見抜かれてしまうというシーンがある。
                      無情だが、当然の力不足だ。三葉と父親は仲が良くないのだが、どんなに仲が悪くても、親子は親子。ここに新海誠の「なめるな」というメッセージを感じる。
                      最後は入れ替わっていない三葉がもう一度説得し、その真剣さに父親は町長の権限を使った。
                      外見ではなく魂に心が動かされるいいシーンだ。

                      ラストは、東京の階段で二人が出会うシーンで終わるのだが、もっとも感動すべきこのシーン以上に僕が感動したのは、三葉の祖母の「結び」の説明のシーンだ。
                      宮水神社の御神体に「口食み酒」をお供えに向かう途中、森羅万象を糸に例えて祖母の一葉は孫達に話すのだが、その内容が、先月上演したAccendereさんの『半神』と凄くリンクしていたため、感極まった僕はそのシーンで号泣。
                      僕以外は誰も泣いていない。
                      涙を堪えた矢先、宮水神社の御神体登場でさらに号泣。
                      さらにさらに、これ以降、要所要所で「半分」を意識した演出が散りばめられ、半神』をやった僕にはそれらが神々しく見えた。
                      この映画に関わった全員に感謝したいが、真っ先にお礼を言いたいのは御神体のシーンを担当した名も知らぬ方々だろう。

                      『君の名は。』。観て損はない。意味や伏線がわからなくても、とにかく凄いと思えるはず。
                      これは単なる人格入れ替わりラブストーリーではなく、半分と半分が結びつく片割れの物語り。


                      Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 12:24 | comments(0) | trackbacks(0) | -
                      『半神』無事公演を終えました
                      0
                        月曜担当の後藤です。
                        遅ればせながら、ようやくこのお知らせを書いています。

                        『半神』の全ステージを終え、月をまたいで10月になってしまいました。
                        ご来場された皆さん、月並みですみませんが、ご来場していただき本当にありがとうございました。
                        全ステージ7回全て満席にしていただいて感無量です。
                        公演が終わってからも皆さんから直接話してもらった感想、SNS上の意見、厳しいものも優しいものも、合わせて精一杯聞かせていただきました。
                        僕はAccendere団員ではありませんが、「自分に言ってもらったもの」と勝手に受け止めて、自分の演技の肥やしにそれらを無断でさせていただきます。
                        大目に見ていただけると有り難いです。

                        また、今回の『半神』は僕がやりたいといつしか夢描いていた目標を高らかに越え、あそこまで思いに思いが重なって届いた、言わば「特異点」とも言うべき完成度となり、終わってからは色んなメンバーが言うように夢の中にいる気分でした。

                        そして先日、映画の『君の名は。』を観て、この公演に参加した後に観ることができて良かったと思ったし、あの映画の言葉を借りるなら、すごく「結び」というものを意識しました。
                        もっとも『君の名は。』に関しては別の機会に感想を書く予定なのでこの辺で。

                        さて、肝心の『半神』本編に関しては、様々な考察が観た方々の中に眠っていると思うのですが、どれも正解で「あり」なんだと僕は認めます。
                        その上で、僕なりの考えを『霧笛』のネタバレも交えて書きますので、自己判断で読み進んでください。

                        僕なりに思ったのは、「白いゴム毬の吹く赤い道」「風の赤道」= 「血液中を流れる白血球」「血管」であり、「ゲーリューオーン」=「シュラとマリアの元となった卵子に入った二つの精子」ではないかということです。

                        特に、化け物の一角「ユニコーン」を演じていたから気になるのかもしれませんが、「ゲーリューオーンがいるのになぜ六つ目の角がないなんていう話になるんだ?」という疑問が稽古中も何回か浮上しました。
                        僕なりの今の答えは上記の考えであり、劇中に台詞で登場する名作『霧笛』の内容にも繋がるのではないかと考えています。

                        霧笛の音を仲間の声だと思った怪獣が、霧の海の中、灯台に向かって近づいていく。
                        でも実際は、怪獣の仲間たちは遠い昔に滅んでいて、ずっと海の底で眠っていたその一匹だけが、灯台を仲間と勘違いして近寄ってしまう。
                        最後には霧笛も鳴らなくなり、怒った怪獣が灯台を壊してしまう、という話だったと思いますが、違っていたらごめんなさい。

                        ゲーリューオーンとは、この『霧笛』に登場する怪獣であり、現実に例えれば卵子を目指して泳ぐ精子、そしてシュラとマリアは灯台であり、霧笛を鳴らし精子を呼び、この世に生まれたいと願う卵子。
                        ただ、二つの精子が同時に命として育ち、あろうことかシャム双生児となってしまった。
                        孤独に怯え、怒りのままに灯台を壊した怪獣のように異形の姿になってしまった。
                        『半神』とは、片割れが人であり、もう片割れが人ならざる者であること。
                        シュラとマリアの容姿だけでなく、人として孤独に産まれることを悩んだゲーリューオーンの正体もこのタイトルに含まれているのではないでしょうか。

                        長々と書きましたがあくまで僕の考えなので、参考にしていただける方が一人でもいてくれたら嬉しいです。

                        これからしばらくは半神の思い出と共に生活することになりますが、後になっても忘れず残る作品の思い出というのは、経験をした自分へのご褒美であり、とても贅沢で、尊く感じます。
                        この経験をくれたAccendereの皆さん、協力してくれた多くの皆さん、そして改めて、観に来ていただいた皆さん、本当にありがとうございました!

                        万感。
                        この二文字で締めさせてください。



                        Posted by : 創るつながるプロジェクト | 後藤忠彦 | 12:21 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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