『Detective rhapsody 探偵の狂詩曲 ―もう一つの May be blue―』を観てきました
- 2016.12.26 Monday
- 22:58
月曜担当の後藤です。
先月の23日祝日に西堀DOMOで『Detective rhapsody 探偵の狂詩曲 ―もう一つの May be blue―』を観てきました。
この舞台は観劇ラッシュの締めに選んだのですが、やはり期待を裏切らない名作でした。
この感想文は多くの批評とネタバレを含みます。
それでもいいという方だけ読んでください。
もはや多くは語らなくとも十分に新潟にその名を轟かす黎明期さんの異色の作品。
探偵と助手のロボットの心温まるストーリー。
気になっていた出演者Aiの正体がまさかの本物のロボット。
ルンバと炊飯器が合体したみたいな見た目だった。
彼女と共演するのは相当の調整が必要だったはず。
ある意味、勝負だったことだろう。
もし本番中に故障でもしたら、と思うとやりきった黎明期の皆さん、特にシダさんはさすが。
黎明期作品は、一見無関係な会話の中に伏線が隠れていたり、いつの間にか話の核心が顔を出したりする。
雑味がなく遊び心に溢れている。
この良さに加え、Aiの存在が作品のリアルさを増し、愛らしさをプラスさせた。
少なくとも僕は彼女が出てきてかなり和んだ。
びっくりしたと言うよりも。
黎明期さんはこの作品でまた進化をしたのではなかろうか。
劇団は違えど、こういう精巧に攻めた表現ができるのは羨ましい。
こういうのはもう一度観てみたい。
来年の黎明期作品への期待値を上げる、いい結果に結び付いた舞台だった。
先月の23日祝日に西堀DOMOで『Detective rhapsody 探偵の狂詩曲 ―もう一つの May be blue―』を観てきました。
この舞台は観劇ラッシュの締めに選んだのですが、やはり期待を裏切らない名作でした。
この感想文は多くの批評とネタバレを含みます。
それでもいいという方だけ読んでください。
もはや多くは語らなくとも十分に新潟にその名を轟かす黎明期さんの異色の作品。
探偵と助手のロボットの心温まるストーリー。
気になっていた出演者Aiの正体がまさかの本物のロボット。
ルンバと炊飯器が合体したみたいな見た目だった。
彼女と共演するのは相当の調整が必要だったはず。
ある意味、勝負だったことだろう。
もし本番中に故障でもしたら、と思うとやりきった黎明期の皆さん、特にシダさんはさすが。
黎明期作品は、一見無関係な会話の中に伏線が隠れていたり、いつの間にか話の核心が顔を出したりする。
雑味がなく遊び心に溢れている。
この良さに加え、Aiの存在が作品のリアルさを増し、愛らしさをプラスさせた。
少なくとも僕は彼女が出てきてかなり和んだ。
びっくりしたと言うよりも。
黎明期さんはこの作品でまた進化をしたのではなかろうか。
劇団は違えど、こういう精巧に攻めた表現ができるのは羨ましい。
こういうのはもう一度観てみたい。
来年の黎明期作品への期待値を上げる、いい結果に結び付いた舞台だった。
つくつな演劇賞2016 本日より投票を開始します!
- 2016.12.20 Tuesday
- 22:11
つくつな演劇賞2015大賞
・劇団ASK 「蛮幽鬼」
おめでとうございました!
今年はどの作品が選ばれるのでしょうか!?
新潟演劇カレンダーに掲載された公演全てが対象。
今年は158作品がノミネート!
賞品は特になし。
あるのはほんの少しの名誉だけ。
2016/12/31投票締切!
結果は、間に合えば2017/1/1に発表!
(遅くとも1/5までには!)
目標投票数100票!
全国でもっともゆるい演劇賞を目指してます!
あなたのお気に入りはどれ?
投票システムも簡単です。
是非お気軽に投票して下さい!
(作品が見つかりにくい場合はCtrl+F5で検索![PCに限る])
[注意]
お一人様1回の投票を遵守して下さい。
3作品に投票するには年間6本以上観劇していることが条件になります。
投票ルールをよく御確認下さい。
(要件を満たしていない場合の投票は無効になる場合がございます)
本日より投票スタート!
今年一年の公演を振り返ってみましょう!
投票フォーム↓
『手塚監督とオレたち』を観てきました
- 2016.12.19 Monday
- 23:47
月曜担当の後藤です。
先月の23日にシネ・ウインドにて『手塚監督とオレたち』を観てきました。
お世話になっている新潟大学映画倶楽部の千葉くんのお誘いを受け、恥ずかしながら初めてシネ・ウインドで映画を観ました。
りゅーとぴあで15時に観劇してから15時半にシネウインドに到着して映画を観るという強硬スケジュール。
できるかどうか不安でしたが、なんとか上映時間に間に合いました。
僕の席の右隣になんと手塚眞監督が座られ、手塚監督の右隣にご存知篠田市長が座りました。そしてなんとあの千尋ブルースが左隣に!
後ろには人狼でお世話になっている岩切さんご夫妻が!
やめてくれ!そんなに俺の周りに鎮座されると緊張するじゃないか!
さて、観劇ラッシュの第二弾となった『手塚監督とオレたち』。
阿賀町を舞台にした映画倶楽部さんの作品、『ラッキーパーソン』と『ひとりぼっちの夏休み』を観賞。
どちらも映画として完成度が高い。
『ラッキーパーソン』はギャグを売りにし、『ひとりぼっちの夏休み』は人間ドラマを描いているが、どちらの作品も阿賀町のメリットを活かそうと心がけているのが好感。
手塚監督も、僕の学生時代の頃に比べるとセンスがあると言っていた。
次に手塚監督の作品、『はまぐり』と『奥阿賀』を観賞。
何を隠そう『はまぐり』は手塚監督が大学時代に撮った超貴重な作品。
内容があまりにも攻めていて、観終わってからしばし困惑した。
いやいや、監督。監督の学生時代のセンスもただ者ではないですよ。
僕の解釈だと、大学時代に作られた映画ということもあって、恐らく卒業してから社会に出ることへの不安をテーマに据えていると考えている。
そういう意味では、今観てもまったく時代遅れではなく、むしろ今に合っている作品だと感じた。
『奥阿賀』は阿賀町の自然を最大限に映し、神秘性を持たせていた。
「奥へ、奥へ」というナレーションが入るのだが、この作品は本当に、阿賀に捧げる奥深い供物のように作られていた。
いずれの作品もじっくり観られてとても満足した。
次にシネウインドを訪れる際は、『野生のなまはげ』を観ると決めている。
先月の23日にシネ・ウインドにて『手塚監督とオレたち』を観てきました。
お世話になっている新潟大学映画倶楽部の千葉くんのお誘いを受け、恥ずかしながら初めてシネ・ウインドで映画を観ました。
りゅーとぴあで15時に観劇してから15時半にシネウインドに到着して映画を観るという強硬スケジュール。
できるかどうか不安でしたが、なんとか上映時間に間に合いました。
僕の席の右隣になんと手塚眞監督が座られ、手塚監督の右隣にご存知篠田市長が座りました。そしてなんとあの千尋ブルースが左隣に!
後ろには人狼でお世話になっている岩切さんご夫妻が!
やめてくれ!そんなに俺の周りに鎮座されると緊張するじゃないか!
さて、観劇ラッシュの第二弾となった『手塚監督とオレたち』。
阿賀町を舞台にした映画倶楽部さんの作品、『ラッキーパーソン』と『ひとりぼっちの夏休み』を観賞。
どちらも映画として完成度が高い。
『ラッキーパーソン』はギャグを売りにし、『ひとりぼっちの夏休み』は人間ドラマを描いているが、どちらの作品も阿賀町のメリットを活かそうと心がけているのが好感。
手塚監督も、僕の学生時代の頃に比べるとセンスがあると言っていた。
次に手塚監督の作品、『はまぐり』と『奥阿賀』を観賞。
何を隠そう『はまぐり』は手塚監督が大学時代に撮った超貴重な作品。
内容があまりにも攻めていて、観終わってからしばし困惑した。
いやいや、監督。監督の学生時代のセンスもただ者ではないですよ。
僕の解釈だと、大学時代に作られた映画ということもあって、恐らく卒業してから社会に出ることへの不安をテーマに据えていると考えている。
そういう意味では、今観てもまったく時代遅れではなく、むしろ今に合っている作品だと感じた。
『奥阿賀』は阿賀町の自然を最大限に映し、神秘性を持たせていた。
「奥へ、奥へ」というナレーションが入るのだが、この作品は本当に、阿賀に捧げる奥深い供物のように作られていた。
いずれの作品もじっくり観られてとても満足した。
次にシネウインドを訪れる際は、『野生のなまはげ』を観ると決めている。
『遠野物語 奇ッ怪其ノ参』を観てきました
- 2016.12.12 Monday
- 23:44
月曜担当の後藤です。
勤労感謝の日にりゅーとぴあにて『遠野物語 奇ッ怪其ノ参』を観てきました。
当日券の観劇しづらい席と聞いていたのですが、意外と前列のいい感じの所に座れてラッキーでした。
この感想文は多くの批評とネタバレを含みます。
それでもいいという方だけ読んでください。
勤労感謝の日は僕にとって観劇ラッシュの日だった。
その第一弾がこの『遠野物語 奇ッ怪其ノ参』。
内容は、標準語しか許されない世界で方言を使った伝記を書いた作家が逮捕され、取り調べを受けるというもの。
作品としてとてもわかりやすく見やすかった。
地方に伝わる昔話や伝説、失われつつある風習の持つうすら寒い恐怖。
役者の話を聞いている時はゾクゾクしたものだ。
話の終わり方も好みだった。
欲を言えば、方言がいけないのか、不可思議なことをさも事実であるかのように書くのがいけないのか、話が進むにつれて何が障害となっているかが曖昧になってしまったのが残念だった。
御用学者さんがとてもいい演技をしていた。
声がフットボールアワーの後藤に似ていた。
彼が最後に幽霊を見ることができたシーンはぐっと来た。
信じなければ幽霊は見えないと舞台の中で言っていたので、オカルトは全て科学で説明ができると言っておきながら見えていたということは、少なからず彼も霊的な存在を信じているのだと思った。
あの最後があってあの決断。
想像の余地を残す締めが良かった。
勤労感謝の日にりゅーとぴあにて『遠野物語 奇ッ怪其ノ参』を観てきました。
当日券の観劇しづらい席と聞いていたのですが、意外と前列のいい感じの所に座れてラッキーでした。
この感想文は多くの批評とネタバレを含みます。
それでもいいという方だけ読んでください。
勤労感謝の日は僕にとって観劇ラッシュの日だった。
その第一弾がこの『遠野物語 奇ッ怪其ノ参』。
内容は、標準語しか許されない世界で方言を使った伝記を書いた作家が逮捕され、取り調べを受けるというもの。
作品としてとてもわかりやすく見やすかった。
地方に伝わる昔話や伝説、失われつつある風習の持つうすら寒い恐怖。
役者の話を聞いている時はゾクゾクしたものだ。
話の終わり方も好みだった。
欲を言えば、方言がいけないのか、不可思議なことをさも事実であるかのように書くのがいけないのか、話が進むにつれて何が障害となっているかが曖昧になってしまったのが残念だった。
御用学者さんがとてもいい演技をしていた。
声がフットボールアワーの後藤に似ていた。
彼が最後に幽霊を見ることができたシーンはぐっと来た。
信じなければ幽霊は見えないと舞台の中で言っていたので、オカルトは全て科学で説明ができると言っておきながら見えていたということは、少なからず彼も霊的な存在を信じているのだと思った。
あの最後があってあの決断。
想像の余地を残す締めが良かった。